「バイリンガルの子供は言葉が出るのが遅い」
海外で子育てをしていると、こんな話を聞きませんか?結論から言うと、必ずしもそんなことはないようです。
とはいえ、個人的な話をすると家族で海外在住している私の2歳の息子は言葉が出るのが遅くて気になっています。
この記事ではそれを実感した体験談と、子供の言語能力を伸ばすために始めたことなどをお伝えしますね。
バイリンガル教育というと難しく聞こえますが、大事なことは二言語をバランス良くインプットさせることだと感じています。
最近では意識的に色々な言葉のトレーニングをさせ始めた結果、少しずつですが息子の言語能力が上がってきたことを実感していますよ^^
バイリンガルは言葉の発達が遅い?
二言語が話される環境で育つ子供は、それぞれの言語に使う時間が半分ずつになるのでその分各言語が出てくるのが遅くなる、そんな説があります。
確かにバイリンガル教育は自然に任せていてもそううまくはいかないようで、特に子供が幼いうちは親が意識的に二言語を教える努力をする必要があるようですね。
「言葉なんてそのうち勝手に出てくるようになる」
これも正しいですが、2、3歳の幼い頃からたくさんの言葉のインプットがあると、後々言語力を伸ばすのが楽になるそうですよ。
2歳児検診で指摘された我が子の言葉の遅れ
我が家の場合は息子が2歳になった頃に初めて、この子は言葉が出てくるのが遅いんじゃないか?と夫婦で気になり出しました。
それまではバイリンガル教育について意識もせずいたのですが、それが良くなかったのか…。
「ご飯」、「ミルク」、「美味しい」といった簡単な単語も、何度も聞いているはずなのに息子は口に出さなかったんですよね。周りの同じような月齢のバイリンガルで育つ子と比べても、少し遅い気がしていました。
ちゃんとバイリンガル育児をしようと意識するきっかけになったのは、ドイツの小児科での2歳児検診でのことです。
この病院の検診で言葉の遅れを指摘されたのでした。
理由は、以下のような先生からのいくつかの簡単な質問に息子が何も答えなかったからです。
「お名前は?」
「いくつですか?」
「犬はどう鳴く?」
テレビを見ることの言葉の発達への悪影響
そこで先生に聞かれた次の質問は、テレビは見せているか、見せているならどのくらい見せているかということ。
我が家はテレビを比較的たくさん見せていたんですよね。
夫婦共働きなので料理中などに子供がぐずり出した時など・・時間で言うと、1日に合計で1時間くらいですかね。
先生にそれを言うと、テレビは一方通行で子供を受け身にしてしまい、コミュニケーション能力も育たない。できれば3歳くらいまでは一切見せない方が良い。
もちろんスマホで動画を見せるのも論外…と言われてしまいました。
子供の前ではスマホを隠しましょうとのこと。
厳しいですね、スマホ大好きの私にとってはちょっと辛いです( ̄▽ ̄;)
でも確かに、現にそのせいで子供との会話時間が減ってしまっているし、テレビが悪影響しているのかも。
そういう悪影響もあってドイツではテレビは3歳まで見せないようにしてる家庭が多いようですし。日本みたいに労働時間が長くなくてワンオペ育児が少ないためでもあるでしょうけどね。
というわけで、ついつい楽したくて子供番組を見せっぱなしということはまずやめることにしました。
ただいきなり一切見せないようにするのは子供もかわいそうですし、たまには見せる方針でいこうと思っています。
それにテレビを見せることが完全に悪いとも思っていないので。
これまでもテレビを見て覚えた歌やダンスを私たちと一緒に歌ったり踊ったり、テレビの子供が話している単語を真似したりもしていてテレビからも学んでるんだなぁと感じたので。
ただテレビを見せるときはこれまでのように放置せず(テレビの前で放置していたなんてダメダメな親ですね・・)、親子一緒にテレビで起こっていることについて話しながら見るようにしようと決めたのでした。
家庭でも現地語を取り入れることが大事
あと、同じ海外在住でも現地語を子どもに習わせたいということではなければ関係ないのですが、お医者さんに言われて気になったことがもう一つ。
「家庭でもドイツ語を使う時間を作った方がいい」という点です。
例えば家庭で毎日ドイツ語の絵本を読む時間を作るなどするといいということでした。
先生に、週5回保育園でドイツ語漬けの環境にいるので、家庭では日本語でも問題ないのでは?
と聞いてみたところ、それでも親子の会話ほど心の距離の近いコミュニケーションはなく、その中ではより効率的に言葉を習得することができるのでぜひドイツ語も取り入れてほしいとのことでした。
別にネイティブじゃなくてもよくて、その言語でも子供と話すことが重要だそうです。
今までそんな考えはありませんでしたが、確かに絵本の読み聞かせにドイツ語の絵本も取り入れるなどすれば、そんなに負担なく息子とドイツ語会話ができるかなと思いました。
家庭と外で言語を使い分けすぎないように注意
海外にいると、よく子供が混乱するから一人の親が使う言語は一言語にするようにって聞きません?
周りでバイリンガル育児をしている人たちは言葉の使い分けは人それぞれですが、家では母国語、外では現地語というように完全に切り分けている方が多いようです。
それもわかりやすくて良いと思いますが、それだと子供が小さいうちはお母さんの話す言語に偏ってしまう傾向があるそうです。
とある友人の日独カップルなどは家庭ではほぼ日本語(日本人のお母さんが子供と話すことが多いので)、外ではドイツ語のパターンでした。すると子供が小学校に上がる前の小学校との面談で、子供のドイツ語力の足りなさを指摘されたらしいです。
親が希望すれば入学を翌年に遅らせることもできますよと言われたとのこと…飛び級の逆ですね。
もちろん子どもの成長に合っているのならそれはそれでいいのかもしれませんが。
そんな話を聞いて、日本語もすごく重要ですがドイツ語も疎かにならないようなるべく小さいうちから家でもドイツ語に触れさせて、両言語ともバランス良く伸ばしていければいいなぁと思いました。
それにしてもバイリンガル育児は親の負担も多くなり大変そうですね。でも子供は3歳頃までにグングン言葉を習得するって言いますし、成長する姿を見れたらやりがいありそうですね^^
バイリンガル子育てで日本語を伸ばすために取り入れたこと
二言語で育てるには、早い段階からきちんとした日本語の基本を作ることがとても大事だと言われています。どんどん吸収して学んでいく幼児期に、意識的に日本語のインプットを増やしてあげると後々に楽になりそうですね。
日本語の基本を幼児期に作るための読み聞かせ
子供の言語能力を伸ばすために絵本の読み聞かせが大事とは良く言われますよね。
大事とは言われてもいまいちピンと来ていなかったのですが、この本を読んで納得しました。
バイリンガル育児ではなく頭の良い子の育て方について書かれているのですが、これはそのまま日本語をきちんと身につけさせるための実践的な方法でもあると感じました。
我が子を東大に行かせたいかは別としても、小さな子供を育てているお母さん、お父さんたちにおすすめですよ!
「賢い子供の基盤を作るには3歳までの3年間に1万冊を読み聞かせよう」という点に関しては、かなり多いですが、平均して1日約10冊読めば3年で達成できることになりますね。赤ちゃん向けの少ない文字の絵本だったら達成できるかもしれません。
この点で息子はすでに遅れを取っているので、最近になってたくさんの絵本の読み聞かせをして遅れを埋め合わせているところです^_^;
2歳までは話す言葉を育てる
2歳ごろまでは意味がわかっている・いないにかかわらず、子どもにはたくさん話しかけましょうとよく言いますよね。
絵本の読み聞かせだけでも十分かもしれませんが、もっと子供との会話を意識的に増やせないかな?と探したところ、幼児ポピーポピっこももちゃんを受講することに決めました。
毎月のメイン教材の冊子と絵本を使いながら、子供との会話での単語数が増えたと感じています。
メイン教材にはシールやカードが付いていて、子供が手を動かして楽しめるようにできています。
それ以外には毎月絵本と親の読み物が付いてきます。
絵本は単体で買うと結構高いですし、幼児ポピーは毎月1000円しないので幼児が使う日本語教材として良いなと感じています。
ポピー海外発送の仕方はよろしければこちらの記事からどうぞ↓
まとめ
海外に住んでいても、子供は意識しないとバイリンガルには育ちません。
特に何も対策をしていなかった海外在住の我が子は、2歳児検診で言葉の遅れが指摘されることに…。
子供が幼いうちの言葉の発達は親の努力による部分も大きいので、これを機に我が家では2歳の息子に向けた日本語教育に意識して取り組むように。
海外に住んでいてもたくさん絵本を読み聞かせたり、日本語の教材を使ったりして、意識的に子供の基礎となる日本語を育てましょう。
コメント